2015年3月25日

IQueryable はタイプセーフではない

Entity Framework (EF) 使いにとっては常識かもしれないが、IQueryable は残念ながらタイプセーフではない。
より正確に言うと、式木の構築はタイプセーフだが、IQueryable.Provider.Execute による式木の実行はタイプセーフでなくなる。

なぜなら、IQueryProvider.Execute の実装が、すべてのメソッドに対応しているわけではないため。

例えば EF の場合、IQueryProvider.Execute は式木から SQL を構築して DB に投げるが、式木内に SQL 変換が考慮されてないメソッドがあった場合、エラーを発生させるしかない。
特に自作メソッドについては対応しようがないため、すべてエラーとなる。

[EF のエラー発生サンプル]

// テーブル定義
public partial class Customer
{
    public string Id { get; set; }
    public string Name { get; set; }
}

// 実行処理 (クラス内)
public static void Sample()
{
    using( var context = new SampleEntities() ){
        var query =
            from item in context.Customer
            select item.Name.ToUpperInvariant();
        // ToUpperInvariant() は LINQ to Entities 未対応
        // ToUpper() は対応してる (EF 5.0 で確認)

        foreach( var item in query ) Console.WriteLine(item);
        // System.NotSupportedException 発生
    }
}

例外的に、Queryable.AsQueryable から生成できる EnumerableQuery は、ほぼタイプセーフになっている。
これの IQueryProvider.Execute の実装は、式木内の Queryable クラスのメソッドを Enumerable クラスの同名のメソッドに置換した後、コンパイルしてラムダ式を作成し、そのまま実行している。
つまり、LINQ to Objects に変換して実行するだけなので、自作メソッドでも何でも使用可能。

参考情報

LINQ to Entities で使用可能なメソッドについては、下記参照。
上記にないものについては、EntityFunctionsSqlFunctions (SQL Server 専用) を使用する。

LINQ to Entities で自作メソッドを SQL にマップする方法も一応ある。
LINQ to Entities が実際に実行できるかを確認したい場合は、LINQPad がオススメ。
というか競合してるアプリが他にない・・・

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